【特集】垂直離着陸機オスプレイ

【特集】垂直離着陸機オスプレイ

ターボプロップ機と同等の飛行性能

プロップローターの軸角度を水平にした「固定翼機モード」で飛行する米空軍のCV22オスプレイ=2007年8月3日(米空軍提供)【時事通信社】

 V22オスプレイの機体は、全長が17.5メートル、全幅は25.5メートル(プロップローター含む)。両翼の先端にエンジンが配置され、それぞれに直径11.6メートルものプロップローターがついている。

 胴体部分のサイズは、米海兵隊が兵員・物資輸送に使用している中型ヘリコプターCH46Eシーナイトとあまり変わらない。キャビンに25人分の兵員用シートがあり、完全武装の歩兵2個分隊を一度に運べるという輸送力もCH46Eとほぼ同じだ。ただし、ティルトローター方式のオスプレイは、航空機としての能力、特に速力と航続力でヘリコプターを圧倒している。

 オスプレイは垂直に上昇した後、プロップローターの軸角度を水平にすることで固定翼機と同じメカニズムで飛行する。オスプレイの飛行性能は最大速力が時速509キロ、巡航速力が同463キロ、最大航続距離(貨物なし)は3334キロで、ターボプロップ方式の固定翼機とそん色がない。

強襲揚陸艦マキンアイランドの飛行甲板上で、ロープを使った兵士の降下訓練を行う米海兵隊のCH46Eヘリコプター=2012年1月12日(米海軍提供)【時事通信社】

 一方、ヘリコプターはオスプレイと同様に垂直離着陸能力を持つが、飛行性能は大きく劣る。ヘリコプターは回転翼で揚力と推力の両方を得る仕組みなので、どうしてもエンジンのパワーにロスが生じてしまうからだ。

 CH46Eは最大速力が時速265キロ、巡航速力は同250キロで、いずれもオスプレイの半分強というレベルにとどまり、航続距離に至っては426キロしかない。米海兵隊は輸送部隊の主力機であるCH46Eをオスプレイに順次換装する計画だが、それにより米海兵隊の機動力は飛躍的に向上することになる。

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